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恩送り経営

  • 執筆者の写真: 竇少杰
    竇少杰
  • 2018年4月5日
  • 読了時間: 2分

先日、京都に本社を置く生田産機工業株式会社の生田泰宏社長とお会いし、お花見もしました。

生田産機工業株式会社は1919年創業の家族企業で、今年はちょうど100周年となります。生田泰宏社長は3代目の社長であり、社長就任してから大きなイノベーションを行い、小さな町工場をグローバル企業へ成長させた張本人です。

会話の中、生田社長は「恩送り経営」という言葉を口にし、大変感心しました。さすが老舗の家族企業だなぁと思いました。

家族企業の事業承継問題を考える際に、よく「何を次世代へ残すか」という問題に直面します。生田社長の考えでは、「恩」はその内容の1つだと言います。「先代のご恩を受けて、感謝の気持ちを持って、次世代にも役立つような経営をしなければならない」ということです。

しかしよく考えてみれば、次世代へ「恩」を送ることは、今を大切にして、しっかりとした企業経営をしなければならず、内容は様々な側面へ渡り、結構難しいことです。自社の信念をしっかり守りながら、時代の変化にしっかり適応し、より良い製品、より良いサービス、そして従業員に大事にし、すべてのステークホルダーを満足させ、地域社会にも貢献し、共生・共栄を実現していきます。だが、やはりここで一番重要なことは、経営者自身がこのような「恩送り」という自覚と意識を常に持ち、自分の経営活動を通じてそのこころを実現していくことでしょう。

共に生きよう。これは「今」という現時点の平面的なことだけではなく、時間軸という要素も入れて、立体的に考えなければなりませんよね。


 
 
 

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