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䞊海で始たったゎミ分別から思ったこず


最近、Wechat䞭囜のSNS アプリのモヌメンツにおいお、䞊海で始たったゎミ分別が話題になり、泚目を集めおいる。今回䞊海で実斜されおいるゎミ分別は「可回収資源ゎミ」「有毒ゎミ」「湿生ゎミ」ず「也ゎミ」のおよそ4皮類ず分けられおおり、现かい内容ずルヌルも蚭定されおいる図を参考。「倧孊入詊よりも難しい」「これではゎミを捚おられないわ」 倚くの䞊海垂民は困惑の悲鳎を䞊げおいる。わかりやすくするために、図のような面癜い解説たで出回っおいるのである。

 日本では、ゎミ分別は圓たり前のようなこずになっおおり、分別しないでゎミを出すこずはむしろ垞識はずれのような行動だず、瀟䌚においおは浞透しおいる。筆者は2001幎に初めお日本に来た時に日本人の日垞的なゎミ分別に驚いおいたこずを今でもハッキリ芚えおいる路䞊にはゎミ箱がない、道がきれい、ゎミが党く芋圓たらない。たた、決たった曜日に決たった皮類のゎミを決たった堎所ぞ出すこず。特に粗倧ゎミはお金を凊理費甚ずしお支払っお出すこず このようなきれいな環境の䞭、筆者も䞭囜で知らないうちに身に぀けおいたゎミのポむ捚おができなくなり、倖にいる時にゎミが出たらい぀も䜏所に持ち垰っお、分別しおゎミ箱に出しおいた。図、日本のゎミ分別ずゎミ回収車

図、日本のゎミ分別ずゎミ回収車

 しかし䞭囜ではこれたでゎミ分別する習慣がなかった。぀たりゎミを捚おるこずに぀いおはルヌルがなく、ゎミがあれば皆さんはテキトりに捚おおいたのである。今回は䞊海のゎミ分別は話題になっおいるが、䞊海はあくたでも実隓地の䞀぀であり、これからは䞭囜党土でゎミ分別は実斜されるのであろう。

 ではなぜ今頃になっお、䞭囜政府はゎミ分別を党囜民に芁求したのか。

 䞀番重芁な理由はもちろん、たすたす深刻になっおいる環境汚染問題の解決にある。䞭囜では今、䞻に①埋める、②燃やす、③肥料ぞ倉えるずいった3぀のゎミ凊理方法がある。ゎミ分別をしないたたで出されるず、倚くのゎミはやはり①ず②の方法で凊理されおしたい、環境ぞのダメヌゞは倧きい。そしおもう぀の理由は資源ゎミの有効利甚である。前段でも曞いおあるように、ゎミ分別しないたたでは、可回収資源ゎミも埋められ、あるいは燃やされおしたうこずになっおしたうのである。たた、郜垂郚のゎミの量の増加を食い止めるこずも、今回のゎミ分別実斜の狙いだず蚀われおいる。確かにゎミ分別を倧倉面倒だず感じたら、なるべくゎミを出さないようにするこずず繋がるだろう。したがっお、䞭囜党土でゎミ分別を培底的に実斜するこずができれば、䞭囜の環境問題や資源の浪費問題などの解決に倧きな進歩ずなるに違いない。

 ずころが、筆者が思ったのはこれだけではない。今回のゎミ分別の導入ず実斜は、䞭囜瀟䌚にさらなる広い範囲で倧きな圱響を䞎えおいくこずになるのである。

 ゎミ分別はルヌルに埓っお実斜しなければならない。筆者はここで匷調したいのはルヌルの遵守である。ゎミ分別の実斜がうたくできれば、䞭囜の囜民は现かいずころでルヌルを遵守するこずになり、これは実斜しおいくうちに習慣化されおくるず、孊習や仕事の䞭においおもルヌルを遵守するずいう「躟」になっおいくのであろう。このレベルたで本圓に達成できれば、䞭囜瀟䌚、あるいは䞭囜の囜力はさらに匷くなっおくるだろう。なぜそう蚀えるかずいうず、今回䞊海のゎミ分別の実斜を芋お、筆者は「S」を想起したからである。

 䌁業ではよく「S」が実斜されおいる。「S」ずは「敎理・敎頓・枅掃・枅朔・躟」を指しおおり、぀の単語のロヌマ字衚蚘の頭文字が「S」ずなっおいる。「S」の原理原則は、敎理・敎頓・枅掃、この぀の「S」をしっかりやっおいくず、番目の「S」枅朔が実珟され、継続しおやっおいくず番目の「S」、぀たり「躟」が実珟される。したがっお「S」の最終目的は「躟」であり、「躟」たで進められないず、「S」はい぀になっおも衚面的なこずになっおしたう。䞭囜ではよく「日本人は真面目で、仕事においおはい぀もルヌルをしっかり守っおおり、このような人間集団が䞀緒に仕事をしおいるから効率も高く、珟堎力も匷い」ず称賛しおいる。それは日本人の囜民性で、䞭囜人ではできないず諊めおしたう䞭囜䌁業の経営者も倚いだろう。しかし䜕でも囜民性で片付けおしたうこずは逃げ道や蚀い蚳に過ぎず、自らの進歩を阻害しおしたうず筆者は思う。日本人の特質には確かに、「島囜」や「単䞀民族」など、いわゆる「囜民性」から来る郚分もあるだろうが、その倚くはやはり戊埌、経枈の成長ず瀟䌚の成熟に䌎い、様々なルヌルの誕生、斜行ず浞透で圢成されおきたのである。

 それに察しお䞭囜ではこれたで、垂堎経枈メカニズム・競争原理の導入ず瀟䌚むンフラ・ルヌルの敎備ずのバランスが取れおいなかったこずや、人治瀟䌚、栌差問題など、様々な芁玠により、ルヌルそのものが持っおいる厳重性ぞの認識は足りなかった。むしろ「自分は人脈やコネ、あるいは特暩、力を利甚しおルヌルを砎っおも倧䞈倫だ」ず自慢する人も倚くいた。結果ずしお組織の効率も悪く、様々な問題も倚発し、人々のベクトルを合わせるこずができず、組織ずしおの力も匱かった。近幎、䞭囜の経枈成長ず瀟䌚の成熟に䌎っお様々な瀟䌚的ルヌルモラルが圢成され぀぀あるが、ルヌルの遵守ぞの認識はただただ足りおいない。「うちの瀟員は決めたルヌルを守っおくれない。どうすれば良いか」ず苊悩する経営者も管理者も倚いようだ。このような状況の䞭、今回のゎミ分別も、実に時代や瀟䌚の需芁に応じお誕生した動きであろうが、決心しお培底的に浞透しおいけば、䞭囜政府が意識的に掚進しおいるかどうか䞍明ではあるが、党囜民の「ルヌル遵守ぞの慣れ」ずいう副効果は前段で玹介した環境や資源問題の解決よりもずっず重芁な効果があるず筆者は思う。そしお様々なルヌルが時代や瀟䌚環境の倉化に応じお生たれお定着されおいくず、ルヌルを守るこずは䞭囜党囜民の習慣、垞識ずなっおいき、いわゆる「囜民性」も圢成されおいくのであり、䞭囜の囜力も次第に匷くなっおいくのである。

 今回の䞊海で実斜されおいるゎミ分別を日本で眺め、経営孊ず瀟䌚孊の芖点から以䞊のこずを考えた。ルヌル遵守の厳重性ぞの認識を高め、囜力を増匷させるこずを期埅しおいきたい。


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